「うちの屋根、地震がきても大丈夫かな…?」
瓦屋根にお住まいの方なら、一度は心配になったことがあるかもしれません。特に、屋根の一番高い部分にある「棟(むね)」は、地震の揺れで崩れやすい箇所として知られています。
なぜ棟は崩れやすいの?
伝統的な瓦屋根の棟は、漆喰(しっくい)や葺き土(ふきつち)と呼ばれる土を使い、瓦を固定しています。しかし、これらの材料は年月とともに劣化します。
- 漆喰の劣化: 漆喰がひび割れたり、剥がれたりすると、そこから雨水が浸入しやすくなります。
- 内部への影響: 浸入した雨水は、内部の葺き土を流出させたり、下地となっている木材を腐らせてしまうことがあります。
- 結果として: 下地が弱くなると、瓦がずれたり、浮いたりし、最終的には地震の揺れや台風などの強風で棟全体が崩れてしまう危険性が高まるのです。雨漏りの原因にも直結します。
でも、屋根全体の葺き替えは費用が高い…
そうお考えの方も多いでしょう。瓦自体は非常に耐久性が高く、まだまだ使えるケースも少なくありません。
そこでおすすめなのが「棟改修工事」です!
この工事は、問題のある「棟」部分だけを、現在の建築基準に合った、より強固な方法で作り直す工事です。屋根の平らな部分(平瓦)に問題がなければ、そこは触らずに棟だけを改修するため、屋根全体の葺き替えに比べて、費用と工期を大幅に抑えることができます。
地震に強い「強化棟」へ!工事の流れ
弊社が行う棟改修工事(強化棟仕様)の基本的な流れをご紹介します。
- 【安全確保】足場の設置: 安全かつ確実に作業を行うために、まず建物の周りに足場を設置します。
・施工前の瓦屋根
・近づくと漆喰が無くなって土がボロボロな状態。 - 【解体】既存の棟瓦・下地の撤去: 現在の棟瓦を丁寧に取り外し、劣化した漆喰や葺き土、腐食した古い下地木材などをきれいに撤去します。ここをしっかり取り除くことが重要です。
- 【補強のキモ!】強力棟金具(きょうりょくむねかなぐ)の設置: 屋根の骨組みである垂木(たるき)と、新しく設置する棟の下地木材を、頑丈な金属製の金具でしっかりと連結・固定します。これが地震の揺れに対して棟を強く支える重要なポイントです。
- 【土台作り】新しい下地木材の設置: 耐久性の高い新しい木材(防水テープの施工で安心度UP)で、棟の新しい土台を設置します。
- 【防水と固定】南蛮漆喰(なんばんしっくい)の施工: 従来の葺き土の代わりに、防水性と強度に優れた「南蛮漆喰」という専用の材料を使います。これで下地木材と棟瓦をしっかり固定し、雨水の浸入を防ぎます。
- 【仕上げ】棟瓦の復旧と固定: 一時的に撤去した棟瓦を南蛮漆喰で積み直し、瓦同士がずれたり、脱落したりしないよう、瓦専用ビスなどを使ってしっかりと固定します。
瓦屋根の美観と機能性を長く保つために
瓦は日本の気候風土に適した、非常に耐久性の高い素晴らしい屋根材です。しかし、その性能を維持するためには、棟のような接合部の定期的な点検とメンテナンスが欠かせません。一般的に、漆喰の補修は10年~20年、棟全体の点検・メンテナンスは20年~30年ごとに行うのが理想とされています。
ご自宅の屋根をふと見上げたとき、
- 棟の漆喰が剥がれている、黒ずんでいる
- 棟の瓦が歪んでいる、蛇行しているように見える
- 屋根から雑草が生えている
などのサインを見つけたら、それはメンテナンスが必要な時期かもしれません。
大きな被害が発生する前に、ぜひ一度、弊社のような屋根専門業者にご相談ください。無料点検やお見積もりも承っております。適切な診断と「棟改修工事」で、お客様の大切なお住まいを地震や雨漏りから守るお手伝いをさせていただきます。